トップモノづくりパートナー紹介7500種以上を独自開発! アクリルの魅力を伝え価値を高めるミユキアクリル

2018.07.11
7500種以上を独自開発! アクリルの魅力を伝え価値を高めるミユキアクリル

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有限会社三幸
代表取締役 小沢 頼寿さん

アクリル板の製造から、切断や曲げといった加工、丁寧な仕上げ、オリジナルアクセサリーなどの製作までを手掛けるミユキアクリルは、1970年に創業。大量生産から1点ものまで幅広く対応可能なため、有名ブランドから直接開発の依頼が来ることも多いそうです。

海外からの引き合いも多く「TOKYO ACRYL®」というブランドを立ち上げて販売しているほか、イベントへの出展、ワークショップの開催を積極的に行うことで、アクリルの魅力を伝え続けています。

クリエイターや他社から、モノづくりに関する相談を受けたことがありますか。

多方面から相談を受けています。当社のアクリル板はすべてオリジナルで、創業以来、試作を含めると約7500種以上ものアクリル板を生み出してきました。そのオリジナルの色柄に、多くのクリエイターから関心をいただいてます。

これまで製造したアクリルの見本がずらりと並ぶ倉庫内

これまで製造したアクリルの見本がずらりと並ぶ倉庫内

アクリルは、カラーやデザインのバリエーションが豊富という特徴だけでなく、軽くて曲げやすく、加工がしやすいというメリットもあります。なので、特殊な機械を持たない個人のクリエイターにも扱いやすい素材なんです。

海外からのご相談も増えてきたため「TOKYO ACRYL®」というブランドを立ち上げ、年間50種類以上の新作を展開しています。相談内容は様々ですが、特に多いのはアクセサリーのパーツに関する相談です。

バリエーション豊富な色柄がアクリルの持ち味

バリエーション豊富な色柄がアクリルの持ち味

クリエイターや他の会社などとコラボレーションした事例で、印象に残っているものはありますか?

昭和女子大学とのコラボレーションは特に印象的でした。

2016年7月に、世田谷にあるIID(世田谷ものづくり学校)で世田谷区と足立区の製造業が会するセッションイベントがあり、私も登壇いたしました。その時、IIDの近くにある昭和女子大学の生活科学部環境デザイン学科で講師を務める橘倫央先生が講演を聞いてくれていて、そこから交流が始まりました。

のちのち気付くことになるのですが、橘先生は「渋産」というブランドを立ち上げ、学生と共にアクリルを使ったプロダクトを造っている方で、毎年渋谷ヒカリエで展示販売までされていました。

アクリルに対する熱い想いや製品のクオリティの高さから、橘先生と出会う前から「渋産」には注目していて、実はFacebookページのフォローまでしていました(笑)。

そんな経緯から、ミユキアクリルと昭和女子大学とのコラボレーションがスタートしました。当社のオリジナルアクリル板「東京アクリル」を使った「iro」というアクリル雑貨ブランドを立ち上げ、雑貨を製造することになりました。

最終目標は製品の販売と決まったのですが、どこかに販売を委託することは考えませんでした。直接自分たちで売ってみたい、ユーザーの声を直接聞いてみたいという思いから、デザインフェスタの出展を決めました。約半年でデザインから試作、量産まで進めなければなりませんでしたが、通常業務のOEM製造をおろそかにはできませんし、学生は学業優先です。打ち合わせなどは週末にしかできず、時間だけが過ぎて焦ることもありました。

デザインフェスタでの記念撮影。アクリルの幅広い可能性を感じました

デザインフェスタでの記念撮影。アクリルの幅広い可能性を感じました

それでも学生のみなさんや橘先生、そして当社のスタッフもそれぞれ頑張ってくれて、デザインフェスタ当日は、自分たちの製品を多くの方に届けることができました。個人の学生やクリエイターとではなく、大学の学部とのコラボレーションは特殊な例だとは思いますが、当社としても本当にいい経験となり、感謝しています。

御社では、どのようなモノづくりを得意としていますか。

アクセサリーパーツの制作がメインですが、その枠にとらわれることなく、他社では断られてしまうような案件を形にしていくのが好きな社員がそろっています。

アクリル板の製造から、長年培ってきた切断や曲げといった加工、人の手による丁寧な仕上げはもちろん、オリジナルアクセサリーなどの製作まで手掛けられることが自慢です。1点ずつ切り出して製品をつくるため、大量生産から1点ものまで幅広く対応できます。

先進的な機械を導入して、様々なオーダーに対応しています

先進的な機械を導入して、様々なオーダーに対応しています

どんなに機械が進化しても、人の手での仕上げは欠かせない。50年近く磨かれてきた刃は今も現役です

どんなに機械が進化しても、人の手での仕上げは欠かせない。50年近く磨かれてきた刃は今も現役です

クリエイターが御社に相談できる機会はありますか?

社内にクリエイターの方々をお招きしてアクリルについて語る「アクリルナイト」を、不定期ですが年に2回ほど開催しています。開催日はミユキアクリルのFacebookページでお知らせしています。

また、当社ホームページからはいつでもご相談が可能です。2016年からは会社内に「アクリルギャラリー」を設け、オリジナルのアクリル板から、現代の技術では製作できないビンテージ的なアクリル板まで展示しています。微妙な色味や柄を確認して購入もできるので、モノづくりのヒントになるかもしれません。

見ているだけで楽しい「アクリルギャラリー」

見ているだけで楽しい「アクリルギャラリー」

ギャラリーは事務所とつながっていて、声もかけやすい

ギャラリーは事務所とつながっていて、声もかけやすい

レコード店のように、1点物のアクリルが並ぶ一画

レコード店のように、1点物のアクリルが並ぶ一画

当社では若手社員も多く活躍しているので、ご相談があればギャラリーから気軽にお声掛けいただければすぐに対応できます。平日は毎日予約可能ですし、週末も営業している日があるので、ホームページをチェックしてぜひご来社ください。

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ミユキアクリル(有限会社三幸)
住所:〒120-0003 東京都足立区東和5-12-24
TEL:03-3629-0331
FAX:03-3605-9780
代表者名:代表取締役 小沢頼寿
従業員数:13名(2018年4月現在)
創立年:1970年
業態:アクリル製造・加工業
https://www.miyukiacryl.tokyo/
Facebookページ https://www.facebook.com/miyukiacryl/

この記事を書いた人

岡島梓

フリーライター。周囲の人や町の魅力を言葉で誰かに届け、私のあずかり知らないはじまりを作れたらと思います。明日が少し楽しくなるきっかけの時間「旅する図書館」というサロンをさまざまな場所をお借りして開いています。https://www.facebook.com/travelinglibrary.ultreya/