トップモノづくりパートナー紹介多彩な皮革加工技術でデザイナーのイメージを現実に、墨田革漉工業
創業1952年、革の厚みを調整する「革漉き(かわすき)」をはじめとした、多様な革加工のエキスパートが、墨田革漉工業株式会社です。
高度な加工技術の掛け合わせで革の印象を自在に変化させ、「メイドイン東京のピッグスキン」の付加価値をさらに高めている同社。社内のショールームには、個性的なサンプルレザーがところ狭しと並び、デザイナーやクリエイターの感性を刺激してくれます。
革を立体的に見せる3D加工やフィルム加工、パンチング、ナイフカットといった革に表情を与える加工など高い技術力を誇ります。現状に甘えることなく、常に海外の先進技術と設備を取り入れるチャレンジングな会社です。
また、大型の機械で革の面積を量る「皮革面積計量」の領域でもパイオニアである同社。皮革業が主産業である発展途上国において、その計量技術の需要が見込まれ、今後の展開が期待できます。
デザイナーはもちろん、企業の企画を担当される方や、全国のメーカーや問屋から問い合わせを受いただいています。ご相談を受けて、当社でもどんな加工でイメージされたものが形にできるだろうかと、日々挑戦しています。
2016年には日本最大級の展示会「東京レザーフェア」で、デザイナーとのコラボプロジェクトの事業者に選ばれました。でんぱ組.incの衣装デザインなどを手掛ける、次世代を代表する日本人デザイナー坂部三樹郎さんとのコラボレーションが実現しました。
プランナーの松田朋春さんとのコラボレーションで、革袋を製作したこともあります。「ものづくりコラボレーション」という、高い技術力を持ったモノづくり企業と、デザイナーやクリエイターとのコラボレーションで、すみだらしい自社商品を開発する墨田区の事業の一環です。
松田さんが提示したデザインを実現するのは、困難を極めました。革を裁断するときに縮みが出てしまうので、その分を計算した上での裁断には、試行錯誤を重ねました。
当社は特に、東京の地場産業でもあるピッグスキン(豚革)に施す加工を得意としています。
社名にもなっている、革の厚みを同じ厚さに整える「革漉き」という加工。さらに、型押、パンチング、プリーツ、スペシャルドット、箔貼、インクジェットプリント、カッティング加工などに対応しています。特に、薄漉きはお任せください。0.3mmほどの薄さにまでスライスできます。
当社は、東京レザーフェアや、JFW JAPAN CREATION(繊維総合見本市)などの展示会や東京ソラマチ内の「すみだ まち処」の催事に積極的に出展しています。
本社内にはショールームを設け、加工を施した実物の革に触れられる場所をつくっています。お電話やサイト上のお問い合せフォームから、お気軽に問い合わせください。
事前に予約が必要ですが、工場見学も随時受け付けています。今年も、三越伊勢丹の方や文化服装学院の学生さんが複数回見学に訪れます。当社の技術を自由な発想で生かし、新しいモノづくりにチャレンジしていただけたらと思います。
フリーライター。周囲の人や町の魅力を言葉で誰かに届け、私のあずかり知らないはじまりを作れたらと思います。明日が少し楽しくなるきっかけの時間「旅する図書館」というサロンをさまざまな場所をお借りして開いています。https://www.facebook.com/travelinglibrary.ultreya/